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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】


[114]キャプ森ロワ:2010/01/11(月) 22:59:39 ID:2Zm2DNSY
ジョアン「ショックを受けておるのか?…まぁ無理も無いじゃろうな…自分たちの世界はどこぞの世界の分岐点に過ぎず、
更にその本家の並行世界の自分の不甲斐無い姿を見てしまえばな」

森崎「…」
その言葉にも無言を通す森崎。ジョアンはその態度を肯定したと受け取り、口の端を吊り上げ更に言葉を続ける。

ジョアン「認めたくない気持ちは良く分かる…ワシらもそうじゃったからな…だが口惜しいがこれが現実と言う事じゃ…
あの並行世界の歴史の中ではワシらもお前も存在しない…イヤ、お前は一応存在しているがもはや別人じゃ…
そしてあの世界のせいでワシらの世界の時間は止まった…歴史の流れに選ばれなかったと言う理由でな…
ワシらの世界の方が先に歴史を創造していたにも拘らずにじゃ!」
そう語尾を荒げて言い放つジョアンの表情はここに来て初めて見せる怒りの表情だった。
その語気の荒さに森崎も俯いていた顔を上げるが今度は森崎の方が無表情となっていた。

ジョアン「お前の世界は今の所無事かも知れんが、やはりワシ達と同じ所詮は枝葉じゃ…いつワシらの世界と同じ様な
目に合うか分からんぞ?お前はこんな歴史の世界が本流と認められるか?実は本当の自分が賞賛や名誉から程遠い脇役に
過ぎぬとお前は認められるか?」
そんな森崎にジョアンはまるで試すかのように淡々と言葉を続ける。そして森崎の返答を待つ。

ピエール「…モリサ…」
自分が何を言おうとしたのかは分からない。ただ見るに見かね森崎の方へ歩み寄ろうとするピエールの肩を

シュナイダー「…」
シュナイダーが無言で掴んでいた。その瞳はずっと森崎の方を見据えている。その瞳を見てピエールも無言でその場に留まる。

ヤン(…人は自己のアイデンティティを否定されることを最も恐れる…だが森崎…それを乗り越えられるのも自分だけなんだ。
たとえ君がどのような選択をしようともね…)


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0ch BBS 2007-01-24