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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】


[128]キャプ森ロワ:2010/01/16(土) 23:07:33 ID:???
森崎「そうさ…先走りもいいとこだぜ。今笑ったのは…そうだな…何つーか…お陰様でいつも疑問に
思っていた事が片付いたからな。あんたには礼を言いたいくらいだ…」
そう言う森崎の表情は何かを悟ったような表情で、口元には微笑を称えていた。

ジョアン「礼…じゃと?」

森崎「ああ…いつも不思議に思ってたんだよ。何で俺は翼の事が気に食わないんだろうってな…初めて遭った時から
翼の奴が気に食わなかった。それはあいつがサッカーの才能に恵まれて俺はそうじゃないから…ずっとそう思ってた…
勿論それもあるが、そうじゃないんだよな…あんたに並行世界を見せてもらってそれが少し分かった気がする…
俺が何で翼の奴を気に食わないか…それはあいつを通して歴史の本流とやらの世界を見ていたからなんだろうな…
俺が本当に戦っていたのはあんたが不甲斐無いって言っている森崎有三の運命とさ」
普段ならば絶対に言葉にしていないだろう己の本音。しかしここで正しいのは沈黙ではなく本心をぶつけるところだと
森崎も感じ取っていた。故に淀みなく自分の本音が言葉として出てくる。

ジョアン「だったら尚更あのような不甲斐無い姿を見せられて…自分ならと思わんのか?
あれが本当の自分だと認められるのか?」
だが本音を聞いてるからこそジョアンには森崎の言っている事の本当の意味が理解できない。
だから自然と言葉にも力が篭る。それに対して森崎は肩をすくめ、

森崎「まぁジジイの言おうとしてる事も分からんでもないさ…確かにあの世界での俺は脇も脇…
いてもいなくてもどっちでも一緒だからな…正直なところ俺だったら…と考えもしたさ…だがな…」
そこで森崎の脳裏に浮かぶのはどんな状況、どんなシュート、どれほどの実力差があると分かっていても諦めず、
食らい付こうと、もがき苦しむもう一人の自分の姿。


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0ch BBS 2007-01-24