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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】


[632]キャプ森ロワ:2010/04/07(水) 00:44:09 ID:5PXmBKEs
ゾーマ「おのれ…人間共めが…どこまでもわしに逆らおうと言うのか…!!」

シュナイダーの乾坤一擲のシュートの前に敗北を喫したゾーマ。自分達が圧倒的優位に立っており、
何も出来はしないと軽んじていたはずの存在から膝を付かされたという事態に無論その胸中は穏やかであろう筈が無く、

バラモス「ゾ、ゾーマ様…お体の方は…」

ゾーマ「触るな!!」

ゾーマの体を気遣うバラモスを無碍に撥ね付け立ち上がると、オールスターズの方を怒りの形相を持って見やる。
その余りの殺気に逆のゴール前にいた超モリサキですら寒気を伴う戦慄を感じさせるほどだった。しかしその直後…

ゾーマ「……ふふふふ…ふはははは…わははははは!!」

突如狂ったように嗤う。そしてひとしきり嗤い終えると

ゾーマ「…どうやら認識を改めるのはわしの方だったようだ…伊達にここまで勝ち抜いてきたわけではないと言う事か…
なればこそ潰し甲斐があろうというもの…!」

ゾーマから放たれていた溢れんばかりの怒気はすでに消え失せていた。いや消え失せたと言うより一瞬にして
全て己の中で消化したという事だった。感情と言うものは一旦激情に駆られると何らかの切っ掛けがないとそこから
冷静になると言う事は極めて難しい。しかもゾーマのような己に絶対の自信を持つ強者となるとその傲慢さ故に
尚の事それが難しいはずである。しかしゾーマは負の感情を糧とする魔物。だからこそ負の感情の機微がもたらす
長所と短所と言うものを存分に理解しているからこそ出来た芸当でもあった。もしその様子をヤンが見ていたなら
困ったように頭を掻き、忌々しげながらも「なるほど…大魔王と呼ばれるだけの事はある…」と賞賛を惜しまないだろう。


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0ch BBS 2007-01-24