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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】


[699]キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:49:34 ID:???
一方コッパとジョアンのお陰でとりあえずの危機を脱したヤン達はというと…

ヤン「ふぅ〜…全くこの城を作った奴は狂ってるとしか言いようが無いな…利便性というものをまるで無視している」

ジョアン「まぁゾーマとしてみれば利便性などいらんじゃろうからなぁ…」

地下4階に降り立ったところでこの城の作りに対して憤慨するヤンだが、ジョアンの言うとおりこの城は城と言うより
要塞としての意味合いが強く、だからこそ利便性を追求する意味が無い。無論ヤンとてそこの事は重々承知してはいるのだが、
迫り来る獰猛な魔物達、わざわざ玉座の後ろに隠された階段、歩くとつるつる滑る床、およそ訪問者を丁重に扱おうという意思が
全く見られない作りにヤンは辟易していた。この城の事を知っているジョアンの案内が無ければここまで辿り着く事さえ
出来なかったかもしれない。最もゾーマに言わせれば逆の意味でこれが訪問者を丁重に扱っているという事になるのだろうが。

コッパ「…というかさ…おかしいだろ!!」

真理「急にどうしたの?何がおかしいって言うのよ?」

唐突に喚きだすコッパに不思議そうに声を掛ける真理だったが、コッパはヤンを指差し、

コッパ「そっちのおっちゃんの頭の中身がだよ!!どんな頭してたらあんな道具の使い方が思いつくんだよ!!」

ヤン(お、おっちゃん…まさか私の事か?)

その無自覚な言葉にヤンが傷ついているのはさておき、コッパが何を驚愕しているのかと言うと、ここまで来るにあたって
自分が持ってきた道具の数々をヤンがこれまで見たことも無いような奇想天外な使い方を見せたことにあった。
初めの内はヤンの使い方に「それはない」「これだから初心者は…」などと否定的だったのだが、
それが実は緻密に計算され尽くされたものであるというのを気付くのには多少の時間が必要だった。
結局ここまで魔物にも襲われる事すらなく無傷で辿り着けたのはひとえにヤンのお陰だろう。
そしてその事は今まで数々の冒険をこなして来ているが故にコッパにとってはちょっとしたカルチャーショックといったところだった。


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0ch BBS 2007-01-24