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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】


[728]キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:25:43 ID:???
マリー『お兄ちゃん…』

シュナイダー「マ、マリー…」

夢を見ているのだろうか。己の目の前には最愛の妹マリーが居る。本来ならば状況も鑑みず、人目もはばからず
抱擁を交わしていた事だろう。しかし今のシュナイダーにはそうする事が出来ない。それどころかマリーとは視線を
合わせようとせずに頭を垂れ俯いている。その視線の先にはもう使い物にならなくなった右足がある。無論こうなってしまった事に
後悔などはあるはずも無いが、こうしてマリーと顔を合わせると、どうしても”わたしのおにいちゃんは世界一”になる事が
叶わなくなってしまい、約束を破ってしまったという罪悪感にさいなまれてしまう。だがそんなシュナイダーにマリーはそっと近づき、
未だ本当にこれが皇帝と言われる人物と同一か?と思われる程うなだれているシュナイダーに言葉を掛ける。

マリー『…お兄ちゃんはいつも私を子ども扱いする…そして頑固で強情で…だからいつも心配させられるのは私の方…
今だって…友達との約束を守るために右足まで犠牲にして…』

シュナイダー「……」

確かにマリーの言うとおり心配を掛けていたのは自分の方かもしれないとシュナイダーは思う。現に今、マリーの表情が
哀しみに彩られていると思うと胸が張り裂けそうになる。その原因を作ったのは紛れも無く自分なのだ。しかしマリーは…

マリー『…でも…私は…そんな友達の為に体を張ったお兄ちゃんを妹として誇りに思います!』

その言葉で弾かれるようにシュナイダーは顔を上げマリーの顔を見る。そのマリーの顔に浮かぶ表情は…満面の笑顔だった。


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0ch BBS 2007-01-24