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【鮮血の】幻想のポイズン21【竹林カップ】
[130]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2009/12/08(火) 18:59:34 ID:???
尚も椛が考える中も文の攻撃は続く。
一撃一撃の重さは大した事が無いが、それが積もれば大きなダメージ。
とうとう椛はその攻撃を受けきる事が出来ず、盾をも弾き飛ばされ地面に倒れこむ事となる。
文「ふっふっふ、てこずらせてくれましたね。 さぁ、年貢の納め時です!」
仰向けになり、瞳を閉じて文の声を静かに聞く椛。
敗北が悔しいのかその手は握りこぶしを作っており、僅かにぷるぷると震えている。
一方で文は今にも舌なめずりをしそうに顔を歪ませつつ、とどめだとばかりに最高速度で椛に向けて突撃するが……。
椛「今ッス! そいりゃあっ!!」
ずしゃあああッ!
文「な、何ィ!? ぷあっ!?」
そこで椛は右手で作っていた握りこぶしを開き――その中に隠していた必殺の武器、「砂」を文に向けてお見舞いする。
そう、全てはこの一瞬の為だけに椛が用意した起死回生の一手。
相手の攻撃が避けられず、自分の攻撃は当てられず、逃れる事も出来ないというのならば。
相手の動きを封じてしまうのが、何よりも一番いいのだと椛は判断。
自身が仰向けになれば相手はとどめを差しに来るだろうし、そうすれば相手が来るのは当然自分の真正面から。
自身は目を塞ぎ、手に握った砂を撒いてしまえば――相手は当然それに怯む、そして、目を奪われる。
何せ相手が襲い掛かるスピードは幻想郷一……回避する事など不可能なのだ。
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0ch BBS 2007-01-24