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【シャンハイの】キャプテン松山18【大冒険】


[170]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/12/18(金) 23:21:14 ID:???

C 永琳にお礼を言う


松山「あ、あの!」

顔を引っ込めて、引き上げようとする永琳に向かって、松山は声をあげた。
呼び止められると思わなかったのか、永琳の動く気配が停止し、もう一度襖の隙間から顔を出す。

永琳「何かしら? まだどこか痛むの?」
松山「い、いえ……ありがとうございました! ほんと助かったです。
    ここ数日ほんとに苦しくて……永琳さんに来てもらわなかったらどうなってたか……」

動けぬ苦しみを味わい続けた松山は、治療してくれた永琳に心からお礼を言う。
真っ直ぐな謝辞に、少しばかり裏の意図があった永琳は複雑な思いもあったが、悪い気はせず柔和な笑顔で受け止める。

永琳「気にしなくてもいいわ。それより自分の体をもっと考えて行動しないとね。
    キャプテンとして率いる立場にあるなら、なおのことよ。(それに……)」

ちら、と永琳は、しきりに礼を伝える松山のそばで控えてるシャンハイを見た。
目線の先で、シャンハイは顔を俯かせていた。
自分がついてながらみすみす怪我をさせたこと。苦しい思いを持続させてたこと。
一日を無駄にして、こうして主人の喜ぶ顔をさせるのを遅らせたことが今更のように浮かび上がってしまったのだろう。
そんな自律人形の沈みがちな気持ちを払うように、霊夢がシャンハイに向けて、声を飛ばした。



0ch BBS 2007-01-24