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【シャンハイの】キャプテン松山18【大冒険】
[893]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/01/12(火) 16:55:49 ID:???
A 人里
バッグに荷物もない身軽な一人旅、既に異変も解決して雪が降ったりもしないので、軽快に道を進む事ができた。
松山「……と、考えてられてたのは最初の内だけだった、とさ」
人里を徒歩で目指す松山の口から、苦々しい吐息とぼやきが出た。
背後から足音がする。自分の歩調と全く同一に。幾らか乱暴に歩いても、慎ましやかな足音が纏わりついてくる。
松山「……」
根負けして後ろを振り返ると、日傘にキャミワンピ姿のスキマ妖怪・八雲紫がにこっと笑顔で手を振ってよこした。
朝の件(確定はしてないが)もあり、むっつり顔で前を向いて、松山にはそこで少し意地悪したい衝動が沸いた。
木々の間隔が狭く、陽光も細くなる……意識的に避けないと枝葉が顔を掠めそうな、荒れた道に入る。
傘を広げたままでは進めないし、畳む間に少し引き離そうと目論んだ。が。
足音はそれまで同様、一定のリズムを刻み、付いてくる。
辟易して肩越しに見ると、スキマを開いて木枝も傘も傷つけずに素通りしていた。
松山「……あの。今日大事な用事があるから。愉快目的なら控えてほしいんですが」
紫「ま、酷い。私だって用事があるから付いてきてるのに」
松山「用事って……。まさか俺をどこかに連れてく気ですか!?」
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0ch BBS 2007-01-24