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【シャンハイの】キャプテン松山18【大冒険】


[928]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/01/13(水) 20:55:06 ID:???

紫「しょうがない子ね。はっきりと言うかしら。あなたはね。実力とか以前に、能力を全然活かしきれてない」

おどけてる様で断固とした発言。
否定するようで真摯な叱声の様。
松山は押し黙って、耳を傾ける。

紫「貴方には無類の滞空能力……圧倒的な制空権がある。
  確かに……殆どの選手が手の届かない高さから、オーバーヘッドなりヘディングを撃つだけでも充分強力よ。
  フリーで撃てるのが約束されてるのだもの……だけど、今の松山君の強みとは言い換えればそれだけね」
松山「……浮き玉をダイレクトで撃つ以外に、何かあるっていうんですか?」
紫「それは貴方が考えて楽しむべきことだわ。 それに……
  能力を把握し、血肉と成して最適な使用方法を考案、構築するのは高みに至る必須条件ではなくて?」
松山「……」

紫「くどくなる前に……貴方の、えぇと……北国シュートも、オーバーヘッドも私には通用しなかった。
  それは過去に証明された覆しようがない事実。よね?」
松山「……っ。そうです……」
紫「ならば」

バッと扇が広げられた。紫が口元を隠したのは、より深まった笑みを隠すためだろうか?
蝉の鳴き声も何もかも、松山には聴こえず、ただ紫の言葉だけが胸に染み込んだ。

紫「貴方が本当に、幻想郷で私をも超えたいと願うなら。
   自分に相応しい、新しい武器を創造してみせなさい。
   見上げるばかりだった高みへ。焦がれるばかりだった地点へ辿り着く為に」
松山「……!」

深遠を感じさせる賢者の眼で告げた紫。
フッと笑い肩を竦めた時には、そんな雰囲気は雲散霧消していた。元の胡散臭い飄々とした態度で言った。



0ch BBS 2007-01-24