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【シャンハイの】キャプテン松山18【大冒険】
[929]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/01/13(水) 20:59:08 ID:???
紫「サービス精神が過ぎたかしら。いやねぇもう。私はとっても忙しい身なんだからね」
同一人物とは思えぬ程、甘く囀るみたいな声だった。
それには答えず、息を吸い…松山は気持ちをゆっくり落ち着けた。それを待ってから紫が。
紫「ところで……貴方はどうしてスーパーシューティングプレイヤーを目指してるのかしら?」
松山「え? な、何でって……!」
そんなの、すぐ答えられる問い。そんな風に思えども、いざ声を出そうとすると定まらず音にならない。
焦りを覚える松山に、紫は笑ってこう言う。
紫「宿題にしておきましょう。理由は既に有るのか、今後芽生えるものかもしれないしね。
では伝えたいことも伝えたところで。この辺でお別れしましょう」
松山「あ……。話はもういいんですか?」
紫「えぇ。『今からなら松山君の予定にも丁度良いと思うしね』『行きはよいよい帰りは……かしら』」
その言葉の意味を考える暇を与えず、紫が更に言葉を紡ぐ。
また雰囲気が変わっていた。賢者然としたものとも違う。飄々とした普段とも違う……。
あの裁判がどうとか言ってた背丈の低い女の子を連想させる……厳かな雰囲気で、紫は宣告した。
紫「里の帰り道。恐らくそこで……松山光はこれまで過ごしてきた中で一番辛く苦苦しい思いを味わいますわ」
松山「え……?」
紫「それに対して私からは手を貸すつもりはない。助け起こすつもりもない。
貴方が蒔いた種で、貴方が自分で解決しなくてはならない事だから。助け起こすべきもきっと他にいるから」
不吉な何かを感じ、目を見開き、真意を問おうと腕を伸ばす松山。しかし届く前に、紫はスキマに身を躍らせる。
跡形なく、一切の痕跡残さず消える日傘の少女。いや一つだけ残る音が。
紫『心を強く持ちなさい。そうすればきっと――最悪の結果にだけはなりませんわ』
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0ch BBS 2007-01-24