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【勝利の風は】幻想のポイズン22【誰が為に】


[268]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/19(土) 22:52:20 ID:???
オータムスカイズが反町とリグルを交代している一方。
守矢フルーツズは、もはやこれまでかと既に敗戦が決定したかのようなムードが漂っていた。
残り時間は20分で3点差。
幾ら風の恩恵を受けられるからといって、この3点差を詰めるのはやはり不可能に近い。
オータムスカイズが守備に自信の無いチームというのならばそれも可能だろうが……。
しかし、オータムスカイズの守備の堅固さはこの後半25分までに点が取れなかったことで明白である。

超サナエ「……それでも、私達は諦めてはいけません」
神奈子「早苗……」

すっかり意気消沈したメンバーに、しかし、あえて激励をするのは失点をしてしまった張本人――東風谷早苗であった。

超サナエ「確かに勝利する事はほぼ絶望的です。 既に皆さんのスタミナも半減してしまっている。
     ここから逆転どころか、1点取る事すらも難しい……。
     ですが、だからといって諦めてはいけません」

言いながら、超サナエはその強い眦を観客席へと向ける。
つられてその他の面々もそちらへと向くと、そこには守矢フルーツズの応援陣の姿。
妖怪の山の妖怪に、神奈子や諏訪子を信仰してくれている人間達が一生懸命に応援している。

超サナエ「私達はあの信仰に応える為にも、これ以上無様なプレイは出来ません!」
諏訪子「……そうだね! このまま黙って負ける訳にはいかないよ!」
神奈子「一矢報いないと……確かに、守矢の名が廃るってもんだね」
超サナエ(……まさか、反町君たちとここまで実力に差があるとは思いませんでした。
     敗戦の責任は全てこの私……。
     ……せめて少しでも良かったゲームと言って貰えるようにプレイをさせていただきます!)


0ch BBS 2007-01-24