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【勝利の風は】幻想のポイズン22【誰が為に】


[352]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/20(日) 22:30:17 ID:???
咲夜と永琳が密会をしている頃。
一方で反対側の通路では、昼食の買出しへと駆り出された藍が一人売店へと向かっていた。
焼きそば、パン、それに弁当などを買い込み両手一杯の袋を持って戻ろうとしていた藍だが……。
不意に背後から感じる視線に気づき、ぴたりと歩みを止める。

藍「紫様、音もなく出てくるのはお止め下さい……」
紫「でも、音を出せば音を出したで怒るでしょう?」

背後を振り向かず声を出せば、返ってくるは主の声。
やれやれと溜息を吐きつつ振り向くと、そこには隙間から上半身だけを出し。
笑みを浮かべながら扇子を振っている八雲紫の姿があった。

藍「して、何か用ですか? 今から昼食なのですが……」
紫「用という程ではないのだけど……そうね、改めて確認かしら」
藍「はあ……」
紫「ずばり、藍。 今のオータムスカイズについてどう思う?」
藍「それは……無論、かなり強くなってきていると誰もが判断するでしょう。
  もはや私の力でも及ばないほどです」

かつては藍よりもかなり低い能力しか持っていなかったオータムスカイズ。
藍の所属するネオ妬ましパルパルズはリベンジに魂を燃やし今大会で勝利を収めたものの。
その後の試合でオータムスカイズはそれ以上の活躍をしてみせた。
誰に聞いても、強豪……名門と返事が返ってくるほどにまで、見事に成長を仕切っている。


0ch BBS 2007-01-24