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【勝利の風は】幻想のポイズン22【誰が為に】
[549]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2009/12/23(水) 21:28:24 ID:???
パチュリー「……これ程気持ちよく決まってくれると逆に気味が悪いわね」
永琳「な、なんですって!?」
ヒュンッ ババッ!
ジョン「あ、あああああああああ!? パチュリー選手、バランスを崩したかと思われましたが……。
すぐさま体勢を立て直し、一気に永琳選手をかわして抜き去ったァァァ!!
この勝負、パチュリー選手が一枚上手だったぁぁぁぁ!!」
そう、パチュリーがバランスを崩したように見えたのはフェイク。
先の対決でパチュリーの体力面での不安を永琳が見ていたからこそ。
永琳はパチュリーが体勢を悪くしても疑問には思わないだろうと判断してのトリックプレイである。
呆然とする永琳を抜き去りながら、ちらりとパチュリーは自軍ベンチに座り込む三杉へと視線を送る。
パチュリー(自身の弱点を相手に悟られても、それを逆に生かす……それが出来てこその一流よ、三杉)
三杉(……何だかんだ言いながらも、やはり彼女のセンスはずば抜けている。
参考になる点が多いな……)
パチュリー(もっと私のプレイを見て、学び、成長しなさい……その時こそ、私達はこの幻想郷でトップに輝ける)
今はまだ能力的にも幻想郷の中では決して高いとはいえない三杉。
しかし、その三杉に対してパチュリーは類稀なる潜在能力と強くなりたいという貪欲な願望がある事を見抜いていた。
知識の魔女として謳われるパチュリーにとって、そんな三杉は正にダイヤの原石。
現在でも体を動かせないからという事で常にパチュリーの図書館に篭りサッカー教本を読む三杉に対し。
パチュリーは純粋に知識を与えたいという欲求を持っていた。
物分りのよい三杉に対し、自身の持つ知識を教える喜びに目覚めたのである。
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0ch BBS 2007-01-24