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【勝利の風は】幻想のポイズン22【誰が為に】
[596]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2009/12/24(木) 20:25:50 ID:???
三杉が幻想郷に残った理由は、幻想郷のサッカーを知りより自身の実力を向上させようというのも一つにある。
しかし、大きな理由としては……やはりその心臓病を幻想郷の技術・魔法で治療するというものだった。
そして、それが出来うる一番の頼みである人物は――今日の試合の相手チームのエース、八意永琳。
何としても彼女に認めてもらうだけのプレイをしてみせようと、三杉は珍しくも静かに闘志を燃やし始めるのだった。
三杉(僕は必ず心臓病を治す……高校生になってからでは遅いかもしれないけれど……。
中学生の内に治し、リハビリを完了させれば……皆に遅れる事は無い!
それに、幻想郷の技術ならば……もしかしたら、リハビリも短期間で終わるかもしれないんだ)
パチュリー(頼むわよ三杉……この試合、あなたが活躍出来るかが勝敗の鍵よ)
一方その頃、永遠亭ルナティックスはというとやはりどことなく雰囲気は悪い。
前半戦、攻めに攻め抜いたというのに1点も取れなかった。
駒の数はあれど結局は八意永琳頼みになる永遠亭ルナティックスにとっては。
その永琳がパチュリー、咲夜の前に完封されてしまったという点もあまり喜ばしくない事実である。
永琳「でも、前半で相手の手の内……そして、弱点も読み取れたわよ」
輝夜「ほっ、本当えーりん!?」
腕を組み、驚いた様子の輝夜の言葉にゆっくりと頷きながら口を開く永琳。
その様子には、前半あれだけ完全に封じられたというのに焦りという表情がまるで浮かんでいない。
勝利を確信しているからか、それともメンタル面が異常なまでに強いのか。
どちらにせよ、どっしりと落ち着いた永琳の物腰は永遠亭ルナティックスにとって心の拠り所となる。
永琳「まず、美鈴のDFの起用はやはりセンタリング封じの為ね。 あれではベジータではどうしようもないわ」
ベジータ「ぐっ……く、くそったれぇぇぇぇ!!」
永琳「ただ、私達は浮き球のシュートしか持っていないという訳ではない。
……後半戦は、多少遠くてもいいからミドルをガンガン打っていくわよ。
そうすれば、相手は即席DFと名無しキーパー、点はすぐに取れる。
うどんげ、あなたもボールを持ったら自分でゴールを狙いなさい」
うどんげ「は、はい!」
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0ch BBS 2007-01-24