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【勝利の風は】幻想のポイズン22【誰が為に】


[825]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/27(日) 22:10:35 ID:???
早苗「っていうか、どうして私がそのだいだらぼっちを知ってると思ったんですか。
   他にもっと知ってそうな人はいるのに……」
サンタナ「知ってそうな人? 誰よそれ!」
早苗「ずっと外にいて巨大な妖怪が現れたらわかるであろう人とか……いるじゃないですか」

私は一介の風祝ですよ……と悲しげに呟く早苗。
それに対してぺこぺこと大妖精とリリーWは頭を下げつつ……サンタナは考える。
ずっと外にいる人物……いや、正しくはずっと外にいて周囲を警戒している人物なら。
確かにこの幻想郷にもただ一人、そういう職についている人物がいる。

サンタナ「サンキュー、人間! どこに行けばいいかわかったわ! 行こう、大妖精!リリーW!」
大妖精「え、あ、待ってよサンタナちゃん! あ、あの、本当にすみませんでした早苗さん! それでは!」
リリーW「またですよ〜!」

パッとひらめいた瞬間、次にはその場を飛び立つサンタナ。
慌てて大妖精とリリーWは早苗にもう一度深く礼をしてからサンタナを追い……。
その場に残ったのは、早苗一人のみ。

早苗「うう……私何かしましたかぁ?」

何やら突然言いがかりをつけられ、妖精に弾幕ごっこを仕掛けられて撃墜された。
そして、その後も結局何で自分が標的にされたのか説明される事はなくひとりで残されたのである。

早苗(雛さんとこに行ってみようかなぁ……ついてないなぁ)

霧の湖の方角へと飛んでいく妖精達を見送り、早苗は一人涙を流すのであった。


0ch BBS 2007-01-24