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【強襲!】キャプテン森崎35【ウルグアイ】


[444]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/14(日) 21:30:28 ID:6Sm6RTG+
彼らを含むサンパウロの選手達はベンチに向かいながら口々と反省と後悔を口にする事で互いを励ましあっていた。
友情で一丸となっているとは言い難いチームだが、それでも彼らの間には数々の激戦を共に潜り抜けてきた絆があった。

しかし翼だけはこの輪に加わろうとせず、俯いたまま無言で歩いていた。

翼「(なんなんだよこれは…なんでこんなに気持ち悪いんだ!これが負けるって言う事なのか?)」

バビントン「(ツバサ…)」

敗北がどうにも否定できない事実となった今、翼の顔は衝撃と落胆ではない別の感情で歪んでいた。
それは悔しさや後悔ではなく翼にも何と呼べば良いか分からない不快感の賜物。
リオカップの頃から少しずつ膨れ上がっていた不快感が膨大な波となって翼を襲っていた。その影響で
翼は凄まじい程の焦りと苛立ちに顔を歪ませており、チームメイトはおろか監督のロベルトですら彼に声をかける事ができない。

ロベルト「(ど、どうしたんだ翼、確かに負けはしたが試合内容は決して悪くなかった…よな?
お前がそんな調子だったらチームの雰囲気まで暗くなってしまうのに…)」

サンパウロメンバー「監督…」「申し訳ありません監督」「負けてしまいました…」

ロベルト「(むむっいかん、俺がここで黙っている訳にはいかない。よし、とっておきの
”監督らしいセリフ:敗戦バージョン”だ!)皆…今日、我々は負けた。それはもう永遠に変わらない。
だが君達のサッカーはここで終わりじゃない。それどころかプロデビューと言うスタートが目の前にあるんだ。
今日の敗北は紙一重の差だった。その紙一重を乗り越えるにはどうすればいいのか?
それを考え、答えを出せばこの遠征試合は決して無駄にはならない筈。それを心がけてくれ」

サンパウロメンバー『…はい!』

翼「(そうだ…これで今までの全てを失う訳じゃない。取り返しがつかない訳じゃない。負けたのなら次に勝つ為に
更に努力すればいい。言うまでもなく当たり前の事だ!…なのに、何故…何故その当たり前の事が…怖いんだ…)」

参加者と観察者達に多大な影響を与え続けるジャパンカップも残るは決勝戦のみ…


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0ch BBS 2007-01-24