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【守矢杯】森崎が幻想入り 10話目【嵐の予兆】


[778]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/03/07(日) 01:44:26 ID:gFEnuqEM
ボールを弄ぶのを止め、俯き気味に話し続ける。
親友であるメリーすら本当に本人かと疑うほどに、今の蓮子は鬱々とした気に満ちていた。

蓮子「こんな話、森崎が聞いたら鼻で笑うでしょうけど……そんなあいつに、私は今まで何かした?
   からかったり、冗談を言ってふざけてみたり、変に年上ぶってみたり……。
   本来関係ないはずのあいつが頑張ってる横で、私はずっと何もせず遊んでただけ。
   そして、その果てが……今日のあのザマよ」

メリー「それは……だって、今までサッカーなんてやった事無かったのよ?」

蓮子「何でやった事が無かったのよ?!
   時間はあったじゃない、少なくとも17日間は! それでも私は何もしなかった。
   そして、そのツケは当事者じゃない、私じゃない皆が払ってるのよ……!」

隣に立つメリーに掴みかからんばかりの表情で語気を荒くする蓮子。
だが大体言いたいことは吐き出し終えたのか、一つ深呼吸をすると次第に冷静さを取り戻していった。

蓮子「ごめん、メリー。困るわよね、こんな愚痴聞かされても。
   でも……どうも、私も一人で抱え込めるほど人間出来てなかったみたいだわ」

メリー「馬鹿言わないで。困るって……聞かされない方がもっと困ってたわよ。
   何もしてなかったのは私だって同じじゃない。私の分まで一人で抱え込まれたら、私は一体どうすれば良いのよ。
   ……まったく、本当についてきて良かったわ。どうせここで一人で練習するつもりだったんでしょう?」

すっと歩み寄り、蓮子が抱えているボールに自分の右手を重ねながら、彼女は言った。

メリー「私も一緒にやるわ、蓮子。……良いわよね?」



0ch BBS 2007-01-24