【松山の】キャプテン松山19【大冒険】

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【松山の】キャプテン松山19【大冒険】

[122]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw ：2010/01/18(月) 20:30:50 ID:???

ルーミアとの話を終え……刻限の5時を間近に。
帰路へ着き、里から出ても、暫くは人の手で整備された道が続く。
しかし松山の家まで辿り着くには、木々が茂って通りにくい道にも入り込まなくてはならない。
歩いて、歩いて……。緑が濃い道の中で、松山は衝撃と共に徒歩の制止を余儀なくされた。
目の前、5メートル程先。四季の花と自然の権化である妖怪が……風見幽香が立っていた。

幽香「奇遇ね～元気にしてた？」

気さくな挨拶。それとまるで異質に、酷薄に松山へ向く気配が、甘い香り……花の香りだ、と共に流れ込んでくる。
何故だ、と松山は顔中から全身から血の気が引くのを意識した。何故、こうなる事を予測できなかったのかと。

幽香「おっかないおっかない。そんな顔されると、怖くて千切ってばら撒いちゃいそうよ♪」

羊の毛を刈り取る様な、気軽に世話しにきたかのような口調でそう言ってのけ……
幽香が一歩を踏み出す。途端、五月蝿く鳴り響いてた蝉達の鳴き声が――停まった。

幽香「けどね……。やっぱり気恥ずかしいものなのよ。相手が子供といっても殿方の家に押しかけ荒事するなんて。
　　　ふらふら一人で出歩いてるとこ、上から見つけられてよかったわ」
松山「……」

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0ch BBS 2007-01-24