【松山の】キャプテン松山19【大冒険】

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【松山の】キャプテン松山19【大冒険】

[123]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw ：2010/01/18(月) 20:31:53 ID:???

松山は答えない。ここで会ったは痛恨と顔をしかめるばかりで……それに際して幽香も不愉快そうに鼻を鳴らす。
瞬後。
幽香の姿が。字の通り幽の如く消え、香りを残して。松山の背後で猛烈な気配が湧く。
振り返ろうと首を動かす。刺突。首の骨に響く重い打撃で為すすべなく正面方向に転倒させられる。
そのまま倒れて。首を固定されて、地に這う姿勢と釘付けを強制させられる。
松山の意識を、紅が染めた。

松山「こ……！っお、ぎ！」
幽香「恐怖より怒りが勝ってるお顔ね。……本当は、この期に及んで言葉を遣る必要なんてないのだけれど――」

傘一本で、松山は地に組み伏せられ、拳を握り、歯を軋らせることしかできない有様を強制させられてしまう。
しかしながら、この構図こそ力関係から言えば当然だとばかりに、幽香は意にも介さず。更に。

幽香「なぁにその顔？一人の時を狙って卑怯だなんて言い出しそうね？
　　　それなら私からも言わせてもらうわ？『今』の状況を見なさい。
　　　護り手でもあった、主人の危急には身を賭すべく刷り込まれてる自律のお人形さんもいない。
　　　僅かながらでも、私に抵抗できる手段も何一つ持っていない。家には何かしらあったのではなくて？
　　　真冬の訪れと厳しさを育ちから解っているのに、備えに努めず、手を打とうともせず……。
　　　それをこう云うのよ。"怠慢"と。童話の蟻も言いました。
　　　そして私からもう一度言っておきましょう。貴方には――"危機感が足りてない"と」

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0ch BBS 2007-01-24