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【松山の】キャプテン松山19【大冒険】
[136]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/01/18(月) 21:30:08 ID:???
幽香「実はね。昨日に紫と会って話したのよ。
忙しい忙しいって愚痴と一緒に――とある賭けをもちかけられたの」
松山「か、け……?」
痛みは、口の中からもあった。
ゴホッと、吐き出すと血の塊が地面にこびりついた。
よろめきつつ松山が起き上がるのを待ってから、幽香が続きを話した。
幽香「そう。賭け。あの年がら寝てばかりな紫が私に会いにくるなんてとても珍しい事。
だから興が乗って受けちゃったの。内容は、私の『問いかけ二つ』に貴方がどう答えるか。
で、さっきのが一つ目だったんだけど……残念だわ。 それと払うチップは云わずとも解るわよね?」
『心を強く持ちなさい。そうすればきっと――最悪の結果にだけはなりませんわ』
歯が軋んだ。 今朝、紫が現れた理由に漠然と察しがついたが……
湧いたのは感謝の意でも、畏れでもなく、生まれたての火のような怒りだった。
松山「(負けたらこの件から手を引くこと。そんなところか。くそ! みんな勝手ばかり言いやがって!)」
幽香「さぁてと。負けちゃったし、潔く手を引こうかしらね? ああ、それと……」
たった今、暴圧を振るったとは思えない楽しげで、陽気で、明るい声。
それが呪詛のように耳に障って苦しむ松山に、幽香は笑顔で言った。
幽香「忘れないでね? 貴方は今日、私が賭けに乗って見逃すことになったから、無事にサッカーできるの。
これは借りにしておくから、いつか返してちょうだいね?」
松山「……!」
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0ch BBS 2007-01-24