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【反町一樹の】幻想のポイズン25【憂鬱】


[759]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/01/26(火) 17:04:28 ID:???
>A.「わかった。 今まで、本当にありがとう」 快く送り出す
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反町の本心としては、椛の離脱は何としてでも止めたいものだった。
このオータムスカイズ創立の時からDFとして奮闘し。
仕事がある傍らでも練習に付き合い、オータムスカイズの為に尽力してくれた椛。
和を大切にするというチームの方針からしても、離脱者というのは極力出したくない。
しかし、果たしてここで引き止めてそれが本当に椛の為になるのかとも考える。

反町(……実際、椛を試合に出せる機会は本当に薄いからな)

オータムスカイズのDF陣は、にとり・レティ・チルノの3人が3本柱である。
ボランチとして穣子や妹紅を起用しない場合はここに加わるか、或いはチルノが外れて二人が入る事になるのだが……。
結局のところ、レギュラークラスはこの5人に絞られているのだ。
現状の椛の能力ではやはりここに割って入るのは難しく。
今のままオータムスカイズに残っていては、試合に出る機会は殆ど回ってこない。
それは椛としても不本意だろうし、反町としても何とかしたい問題だ。

反町「…………」
椛「キャプテン、お願いするッス」

悩む反町に今一度頭を下げ、懇願をする椛。
別段、椛としてもオータムスカイズが嫌だという理由で出て行きたい訳でも無い筈である。
ただ、やはり出場機会を求めて他のチームに移籍をしたいというのだろう。
それならば……やはり反町が引き止める事など、出来る筈も無い。

反町「わかった。 今まで、本当にありがとう」

顔を引き締め、姿勢を正して椛に相対し座礼をしつつ呟く反町。
そんな反町の言葉を聞き、椛は恭しく更に頭を下げ感謝の意を述べるのだった。


0ch BBS 2007-01-24