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【前回休載】幻想のポイズン26【幻想の軽業師】


[689]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/09(火) 18:50:24 ID:???
こうしてひと悶着はあったものの、無事に練習は終了。
反町は一同を集めてお疲れ様と声をかけると、そのまま全員で揃って帰宅する。
自宅に帰りつくと、既に椛は帰っており。
一同はそのまま居間に集まって、他愛の無い雑談をして夕食までの暇を潰すのだが……。

反町(そういえば……明日に椛はこの家を出て行くんだったよな……)

不意に反町が気になったのは、やはり椛の事だった。
今でも何気なくこの場所にいる椛ではあるが、こうして彼女がここにいるのも今日この日まで。
明日から椛はオータムスカイズを離れ、別のチームへと移籍するのだ。
そう考えると何とも言い難い複雑な気持ちになる反町だったが……。
自然と椛を目で追っていると、椛もそれに気づいたかちらりと反町の方へと視線を向け。
反町の視線の意味を悟ったのか、安心させるように薄い微笑を浮かべる。

反町(……見送りはいらない、って椛は言ってたんだよなぁ)

幻想郷サッカーにおいて、移籍というのは日常茶飯事の事柄。
今までオータムスカイズから離脱者が出なかったのはある意味では奇跡に近いらしく。
そう珍しい事でも無いのだから、という理由で椛は見送りを拒否していたのだった。

反町(でも、見送りが無いというのも淋しいよな……。
   そこら辺も考えておこう)

そうこうしている内に、いつの間にか時間はかなり過ぎていたらしく夕食の時間に。
この日も椛がいる最後の夜だからといって特別何か豪華な料理が出ているという訳でもなく。
至って普通ないつもの食事風景。
……唯一、妹紅だけはどことなく複雑そうな表情を浮かべていたのだが……。
それ以外の者達は、然程気にして無い様子である。


0ch BBS 2007-01-24