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【導かれし者たち】キャプテン松山20【in地底】


[773]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/02/23(火) 23:16:21 ID:???

B 何かに追われてる様子なフライハイトだ。


日没が迫り、夕刻に入る時刻。 里人達もこぞって帰途につく時間で、松山も家に帰ろうとするのだが……直前。
奇妙な程に周囲を警戒し、誰もいないことに安堵の様子を見せて、細路地から細路地へ移動しようとする人影を見た。

松山「(何だあの人? 怪しい……さては万引きの逃亡犯?)」

用心に、倉庫の壷からすぐ何か取り出せるようバッグを半開きにし……注意しながら近寄ってみた。
不審者は鋭く松山達の接近に気付いた様子を見せた。鍛えてもいるようでフットワーク軽く距離を離す。
見通し悪い路地に入り込んだ彼の顔は松山には判別つかない。が、逆に不審者は松山の顔を見て、意外な反応をした。

フライハイト「!? マ、マツヤマ! ……マツヤマ、なのか?」
松山「(え、俺の名前を?) な、フライハイトじゃないか!」

互いの正体確認し、唖然とする。
彼――フライハイトは元々。松山も調髪してないので金銀の前髪が長めな少年達が、久しぶりの再会に暫し無言になる
立ち直ったのは、数多のトラブルを潜り抜けてきた松山の方が先だった。

松山「い、一体どうしたんだよこんなところで。守矢神社からわざわざ降りてきたのか?」
フライハイト「! そ、そうだった! ……こっちだ、来いマツヤマ……いや来てくれ!!」

鬼気迫るに近い迫力と、追い詰められてるかのような余裕のなさで、フライハイトは松山を路地裏に引きずり込んだ。
サッカー選手として心技体兼ね備えており、抜群の体力も持ってる筈が……フライハイトは呼吸荒く肩で息をした。

フライハイト「ここ……ゼェ……なら……しばらく安全だ……そう答えが出ている……から」
松山「一体何なんだ? 何があったんだ?」

その疑問に、フライハイトは自嘲めいた乾いた笑みを浮かべ……淡々と事情を語りだした。

フライハイト「実は……発端は……そう、今朝の朝食時の、早苗さんの突飛なアイデアからなんだ……」



0ch BBS 2007-01-24