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【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】
[371]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/02/23(火) 20:46:04 ID:y45qANKQ
〜店内〜
店は雑居ビルの一室を改装したものらしかった。
床には分厚い絨毯が敷かれていたが、そこが途切れると打ちっぱなしのコンクリートが覗く。
壁には年代物の壁掛け時計や、大きな角を生やした山羊のドクロ、魔方陣を描いたタペストリーなど、
趣味の悪いアンティークが並ぶ。
だが、それを留める壁は、やはり何の変哲もない鉄筋コンクリートなのだ。
大前(普通なら安っぽい、って感じるものなんだろうけど)
大前にとっては、かえって気味が悪い。自分のよく知る現実が、それ以外の何かに食い荒らされているような気分だ。
絨毯とコンクリートの床の境目は、今の大前にとっては『こちら』と『あちら』の境界線の様に感じられる。
???「良い感性ね、貴方。ふぁ……」
言いながら、女は軽く欠伸をする。
???「……どうも、昼間に起きていると眠くて眠くて。ああ、どうぞ。お茶とお菓子よ。クッキーでいいかしら?」
大前「あ、いえ、お構いなく――あれ?」
いつの間にか、目の前にテーブルと椅子があり、卓上には湯気を立てるカップと菓子を盛った皿がある。
困惑しながらも大前は椅子に腰かけ、女はその対面に座る。
大前は茶に口を付けた。苦い、けれど癖になりそうな味だ。
一口飲み終わるのを見計らってか、出し抜けに女が口を開く。
???「さて、早速ですけど、商談に入りますわ。私が所望するのは、貴方の持つ幻想的な力です」
大前「はい? ……俺、普通の中学生ですよ? そんな力なんて持ってるはずが――」
???「いいえ、お持ちでいらっしゃいます。例えばそう、日常の生活の中で、少しだけあり得ない言動を行う。
スポーツで常識を少しだけ外れた結果を残す。その度に、幻想は貴方の内に溜まっていくのです」
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0ch BBS 2007-01-24