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【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】
[822]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/02(火) 22:23:06 ID:UqPbtwhE
早瀬「そんなことはないってか? じゃあ、去年の全国大会の話をしてやる。一回戦でボロ負けだったよ。
敗因は、小豆沢さんが徹底してマークされたことだった。
小豆沢さんは当時2年生だったが、やってることは今と変わらない。ゲームメイカーでなおかつ得点源、おまけに中盤の守備の要だ。
そんな重要な選手を封じられちゃ、手も足も出ないよな。
けどな、大前。一人がゲームメイカーと得点源と守備の要を兼ねるチームって、……お前だったらなんて呼ぶ?」
大前「ま、まさか――」
答えには、即座に行きあたった。だが、今はそれを信じたくない。
そんな思いが大前の口を閉ざす。
しかし、早瀬は続けた。
早瀬「そうさ、ウチは小豆沢さんのワンマンチームなのさ。少なくとも、全国レベルの試合ではな」
恐らく、口が腐る思いで言ったのだろう。早瀬はすっかりぬるくなった麦茶を口に含むと、濯ぐようにしてから飲み干した。
早瀬「信じられねえ、っていうツラだな。なら、もう少し詳しく教えてやろう。
あの日戦った相手はな、別に全国屈指の名門とかいう訳じゃなかった。
東京の武蔵や東邦みたいに全国から選手を選りすぐったスポーツ強豪私立でもなく、サッカー王国・静岡の代表でもねえ。
この日本のどこにでもある、どっかの県のどっかの学校のサッカー部さ。もう名前も忘れそうなくらいの、普通のチームだった。
そんなところに小豆沢さんを止められるやつがいるわけがない。あの人は前半に二得点上げて、リードしたまま折り返したよ。
1年だった俺は、あの頃はボンクラでな。ベンチにも入れずに観客席で応援してたっけか。
……勝てる、と思った。前半が終わったときには、な。問題は後半さ」
そこまで言って、早瀬は無言でコップを掲げた。おかわりの要求である。
すぐさま冷蔵庫から麦茶を詰めた瓶を持ってきて注ぎ直した。
早瀬はもう一度唇を湿らせてから、訥々と語り直す。
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0ch BBS 2007-01-24