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【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】


[826]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/02(火) 22:30:46 ID:UqPbtwhE
早瀬「俺は、その時にキャプテンとして立候補するつもりだ。大前、お前にはそれに備えて今から動いて欲しい」

重々しくそう告げる。
チームを抜本的に作り変えようというのである。早瀬にとってはキャプテンになるという選択は、規定の事だったろう。
そして、その為に何人かの1年生を取りこむというのも。

早瀬「コイツはな、大前。お前にとってはメリットもあればデメリットもある。
メリットの方は、俺の派閥に入ったことによって何人かが態度を軟化させて、和解しやすく出来ることがあるな。
瀬川とかその辺か。長池もそうだが……そっちの方は、既に充分仲良くなってるみてェだな」

大前(長池先輩が一方的に近寄ってきたような気もするけどなあ……)

早瀬「デメリットの方は……俺の派閥の連中と関係を強化したり、派閥活動をしたりするのに時間を取られることか。
お前にとっちゃ先輩に当たる2年連中と付き合って、結構出費がかさんだりとかする場合もある。
今回の件で仲違いした連中の中で、優先的に仲直りしたいヤツと話しあうのにも、この頼みが邪魔になるかもしれねえ。
それに、こーいうゴチャゴチャしたのが嫌いなヤツとは、一層疎遠になる可能性もあるな」

大前「それは例えば、チームがごたつくのを嫌がる本多とか――」

――サッカーを楽しむことが最優先の雪村とか。
そう続くはずの言葉は、途中でピタリと止まった。
大前の心のどこかで、あの日の決別が未だにジクジクと痛みを放っている。
それが、この場で雪村の名を上げさせることを躊躇わせていた。

早瀬「(……やっぱ、立ち直った後も、それは引きずっちまうか)もしかしたら、絶交より悪い関係になるって恐れもある」

大前「そうですね……そういうこともありえますか」

しばらく、二人の間に沈黙が流れる。
それを先に破ったのは早瀬だった。


0ch BBS 2007-01-24