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【防弾ガラスの】キャプテン三杉2【貴公子達】


[174]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/02/22(月) 15:41:28 ID:???
ソ連の崩壊の影響により、ディナモ・モスクワは活動できる状態ではなくなってしまった。
下部組織に所属しているサビチェビッチはワールドトーナメントに出場して世界にその名を
轟かすつもりだったが、その夢はこの日から永遠に閉ざされてしまった。
よしんばワールドトーナメントまでに国が安定して出場が叶ったとしても、
現状は練習をまともに出来なくなっている。実力を現状維持する事も難しかった。
ワールドトーナメントでも大きな活躍ができずに埋もれてしまう事が確実と思われた。

サビチェビッチ「悪いねお爺ちゃん、オレには夢を持つ権利はなかったってさ…」

サビチェビッチは絶望していた。試合経験が薄い自分がどこまで出来るかは分からない。
だが挑戦に値する才能を継ぎ、最高の教育を受けてきたと信じていた。
それが、国家崩壊という雲の上の事件によって全てが意味を失ってしまうのが無念だった。

だが、これを好機と捉える人間が世の中にはいるのである。
普通は知り得ない情報を得て、普通では有り得ない事を実行できる人間だった。
アラブの石油王、ナジーブ・ユプンタイはその稀な人間の中の一人であった。


ジョアンとユプンタイはかなり以前からサビチェビッチの事を知っていた。
レフ・ヤシンの力を受け継ぐ少年の存在はジョアンが世界中を旅した時に知り得た事だった。
ジョアンは彼の才能を一目で理解し、すぐに育てたいと渇望するに到った。
祖父のヤシンに対して頼み込んだが、ヤシンは首を縦に振らなかった。
ヤシンは孫を自分自身で育て、いずれは古巣で活躍…そしてゆくゆくは
母国をワールドカップで優勝させたいという夢を持っていたからだ。
サビチェビッチは祖父の夢を叶えたいと思っており、祖父の死後さらにその思いを強めていた。


0ch BBS 2007-01-24