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【防弾ガラスの】キャプテン三杉2【貴公子達】
[195]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/02/23(火) 12:32:50 ID:???
彼はかなり以前からサビチェビッチの事を知っており、自分のチームにサビチェビッチを
引き入れたいと常々願っていた。ジョアンからサビチェビッチの話を聞いた時、彼は胸を
躍らせた。史上最高と謳われたレフ・ラシンの才を継ぐ少年である、彼の世代でラシンの
名を聞いて胸を沸かせない者はいなかった。
ユプンタイはレフ・ラシンに対して、サビチェビッチのチーム参加を幾度と無く要請していた。
だがラシンは一度として首を縦に振らなかった。ラシンは自身の孫を愛しており、自分の手で
その才を磨いてやりたかった。将来についても、古巣『ディナモ・モスクワ』の信頼ある
スタッフに任せれば、間違いのない戦場を与える事が出来た。
しかし、何よりもラシンが首を縦に振らなかった理由は、ユプンタイという人物に溢れ出る
汚れた人格にあった。ユプンタイの目は他人を見下すように出来ており、自分の欲望に
ついても隠すところがなかった。そして物事を強引に押し通そうとする気質に溢れており、
その手段は専ら金であった。
ラシンとサビチェビッチの夢は母国ソビエトをワールドカップで優勝させる原動力となる
ところにあり、それは貧困に喘ぐ国民達の希望の星になるという事に繋がっていた。
高潔なラシンとその孫は、ユプンタイの自欲に塗れた精神を嫌い、信頼することは
なかったのである。
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0ch BBS 2007-01-24