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【防弾ガラスの】キャプテン三杉2【貴公子達】
[196]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/02/23(火) 12:34:58 ID:???
だが、そんなサビチェビッチの前に今 絶望の悪魔が訪れた。
ユプンタイはこの出来事を、パベル・サビチェビッチ・ラシンを己の支配下に置く決定的な
好機と捉え、彼の目の前に蜘蛛の糸を垂らしたのである。無論、絡め取って捕食するべくだ。
ソビエト崩壊から幾ばくもなく、サビチェビッチにはユプンタイからの連絡があった。
ワールドトーナメントへの出場権を持つ彼のチームへの参加要請であった。確かなコーチングと
一族の生活を保証するという条件であった。
亡き祖父の意志、そして自身の意志に背く決断だったが――サビチェビッチは彼の要請を受けた。
祖父の才能を錆び付かせてはいけないという責任感、家族を助けたいとう思い、そして…
世界の猛者達に挑戦したいと思う彼の若い戦意がその選択を決めさせた。
彼は数日後、一族と共に母国をたった。行き先はアラブに存在するユプンタイの個人施設である。
ユプンタイは彼の個人的な優越感ゆえ、サビチェビッチを手元に置いた。誰も知らない有力選手
しかも史上最高のGK“ラシン”の才を継ぐ物を手元に置くという行為は彼の心を満足させた。
しかしそれはサビチェビッチの試合経験の乏しさ…判断力の甘さと言う弱点を残す結果となる。
また、三杉達フィオレンティーナとの邂逅も少しだけ未来へと先延ばしされた。彼らとの邂逅は
翌年…コッパ・イタリア・プリマヴェーラを終えた後の事になる。三杉はまだこの事を予想すら
出来なかった。現時点、彼はレフ・ラシンの力を受け継ぐサビチェビッチの存在を知らなかった。
またサビチェビッチも三杉という東洋の天才の存在を知らなかった。
そして時は待つ――その日がやってくるのを。
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0ch BBS 2007-01-24