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【HPより】ファイアーモリブレム13【容量が危ない】
[390]モリブレム ◆lT1/XKcIlo
:2010/02/21(日) 20:12:06 ID:???
ネットを突き破り、ようやく大人しくなったボールに二人は駆けより、仰向けになって天を仰いだ。
森崎「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
マルス「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」
森崎「……まさか、王子とコンビ技を開発できるとは思ってなかったぜ」
マルス「どうしてだい?森崎」
森崎「……俺さ、実は初対面の頃、王子のこと気に入らない生意気な奴だなって思ってた。
俺がこの世で一番大嫌いな奴に雰囲気が似てるんだよ。鼻についてしょうがなかったぜ」
マルス「ははは、酷い言われようだね。ちょっとショックだよ」
森崎「弱いくせに先頭に立ちたがるし、奇麗事ばかり抜かしやがる。
けど、けどな。そんな奇麗事の理想を、お前は次々と叶えてきやがった」
マルス「君をはじめ、色んな人たちに支えられて、だけどね」
森崎「それでいいんだ。お前と俺の大嫌いな奴との一番の違いがそこなんだ。
お前は弱くて良いんだ。俺が、お前の仲間たちが支えてやればいい。
……なんだろうな、こんな気持ち……あのときの俺じゃ考えることはできなかったな」
常に自分が先頭に立って戦ってきた。並み居るライバルたちを蹴落とし、意地でも先頭に、中心に立ちつづけようとした。
けれど、このアカネイア大陸で仲間たちと戦いを繰り返す中でそんな孤独だった考えは変わってきた。
甘っちょろい言葉だと思っていた。誰かが誰かを思う気持ち。その気持ちの強さが様々な繋がりと絆を紡ぎだした。
たった8人から始まった長い長い戦いの道は大きく広がっていき、そしてとうとうパレス解放というところまでたどり着いた。
森崎「変なこだわりだったんだよな。この広い戦場の中で…俺は主役にはなれなかった。
だけど、その結果に後悔はしていない。俺が自分で選んだ道なんだから。
リセットしてやり直そうだなんて、絶対に思ったりしない」
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0ch BBS 2007-01-24