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【止まらない】幻想のポイズン28【大艦巨砲主義】


[353]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/02/26(金) 17:35:51 ID:???
レミリア「っ!? フ、フラン!? フランなの!?」

観客達のざわめきの中、不意にレミリアの耳に聞こえてきたのはフランドールの声。
本来ならばこれだけの観客のざわめきの中からたった一人の声を特定するなど不可能に近いが。
しかし、種族:吸血鬼の持つ聴力を侮ってはならない。
確かに愛する妹の声を聞いたとレミリアがそちらの方へと目を向けると……。
そこには笑みを浮かべ、レミリアに向けて手を振るフランドールの姿があった。

レミリア「フ、フラン!」
フラン「お姉さま〜、負けちゃ嫌よ〜!」
レミリア「……!!」

小さな体を振り絞って、姉であるレミリアに精一杯の声援を送るフランドール。
それを見た瞬間、聞いた瞬間、レミリアの体には急激に血液が巡り始めた。
背中に生えた羽はぱたぱたと急速に動き始め、手足には活力が戻る。
そして、その死んだ魚のような目には……少しずつ少しずつ、鈍い輝きが戻り始めていた。
しかし、そんなレミリアの元に襲い掛かったのは……いつまでも動こうとしないレミリアを見て。
これならばボールが奪えるだろうと判断したダブルボランチ、三杉と西尾?である。

三杉(今が好機だ……少しくらいは活躍しないとな……!)
西尾?「くらえぇい! わしの静岡魂を見せちゃるぜよ!!」
レミリア「フラン……フラン……! フランが見ている……!!」


0ch BBS 2007-01-24