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【止まらない】幻想のポイズン28【大艦巨砲主義】
[861]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/03/03(水) 17:47:51 ID:???
妖精1の言う通り、にとりが妖精1にしてやった事など決して多くは無い。
精々が師弟の契りを結んだ際、二度、三度程練習を見てやったくらいだ。
それからはたいして妖精1の話を聞いてやったりも、コーチをしてやったりもしていない。
今までにとりが妖精1にした事など、殆ど何も無いに等しい。
それは、にとりにとってはあくまでも妖精1を考えての事だった。
無論、自身の事情というのは多分にはあったが……それでも、蔑ろにしたつもりでは決してなかった。
だが、それが完全に妖精1に伝わっていたかといわれると……答えは否だったようである。
にとり「よ、妖精1……」
妖精1「練習しても……練習しても、何度練習しても……!
どれだけ上手くなっても! あいつらは、私の上を行っちゃうのよ……!!」
歯軋りをしながら、歯噛みをしながら、悔しそうに呪詛を呟く妖精1。
サンタナ、ヒューイ。
このオータムスカイズの初期から、反町に特にコーチをされて驚異的な速度で実力を向上させ。
どちらも試合では決定的な役割を担う程にまで成長した妖精1の友。
そんな二人を見て、最初は妖精1も喜び、羨ましがりもしたが……しかし、それも長くは続かなかった。
幽香達が加入をしてから行った、前オータムスカイズメンバー揃っての一斉特訓。
その場で、ヒューイは穣子達すらをも凌駕する程にまで実力を向上させ、竹林カップで活躍。
更に、サンタナは反町のシュート特訓の甲斐もあり永遠亭ルナティックスからゴールを奪うという偉業を達成した。
しかし、その中に妖精1はいない。
予選リーグの際、地霊アンダーグラウンド戦でお空のトラップをクリアーで弾いたのも。
あくまでもそれは相手が自分を妖精だと思って舐めていたからである。
本気を出されていれば、まず間違いなく妖精1でお空は止められなかった。
自分だけが、サンタナやヒューイと違うという事実を、妖精1は竹林カップで思い知らされてしまったのである。
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0ch BBS 2007-01-24