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【止まらない】幻想のポイズン28【大艦巨砲主義】
[862]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/03/03(水) 17:48:58 ID:???
妖精1「頑張ろう、頑張ろうっていっつもヒューイが言って……! サンタナは豪快に笑って……!
でも、そんなあいつらが憎くて憎くて、もう、嫌いになりそうなのよ……!!
頑張ろうって何よ! 私だって頑張ってる……あいつらくらい、頑張ってるわよ!!
あいつらと同じくらい頑張って頑張って……! でも、あいつらに届かないんじゃない!!
なんで私だけ届かないのよ……同じ妖精じゃない……!」
一番最初に入った時は、横並びだった妖精トリオの能力。
しかし……反町がヒューイを弟子に取りサンタナのシュート力を妖精にしてはありえない程に伸ばしてから。
彼女達の間には完全な格差が生じてしまった。
妖精1「同じ妖精なのに……同じ練習をして、どうして私だけ置いていかれるのよ……。
同じ妖精じゃない……同じじゃない……」
同じものを見て、同じ遊びをし、同じものを食べてきた妖精トリオ。
同じ練習をし、同じようにサッカーを始めたものの……それでも、妖精1はヒューイ達に置いていかれた。
他の者達に置いていかれるというのならば、まだ諦めがつく。
チルノに突き放されるのも、秋姉妹に突き放されるのも、リリー二人においていかれるのもまだ理解出来る。
だが、サンタナとヒューイと共に成長出来ないというのだけは……妖精1にとって、我慢ならないものだった。
妖精1「何で私だけあいつらよりもっと頑張らなきゃいけないのよ……。
おかしいよ……同じ妖精なのに……。 どうしてあいつらは楽に成長して、私は全然駄目なのよ……」
にとり「………………」
妖精1「もう、やだ……なんで、こんなに辛いのよ……サッカーって、楽しいんじゃないの?」
次第に涙声になっていた妖精1は……ここにきて、その瞳に大粒の涙を浮かべ、その場に崩れ落ちる。
何度練習をしても、埋まらない程にまで格差は開いてしまった。
このままでは、ヒューイ達に対して今でさえ持っているどうしようもなく汚い感情が更に増大し……。
友とすら、思えなくなる日が来てしまうと妖精1は思っていた。
だからといって、今更どうする事も出来ないと……妖精1は吐露しつつしゃくりあげる。
にとりはそんな妖精1を見ながら、しかし何も言えず……ギリ、と歯噛みをするのだが……。
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0ch BBS 2007-01-24