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【止まらない】幻想のポイズン28【大艦巨砲主義】
[959]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/03/05(金) 21:13:25 ID:???
>D.「お前にはポストプレイがあるだろ。点を取るだけがFWじゃないぞ」 点を取れなくても役に立っていると教える
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リグルの競り合い強さを生かしたポストプレイは、オータムスカイズの大切な得点パターンである。
そのシュート力の高さ故、脅威と見られ基本的にマークのつけられる事の多い反町。
そんな反町にしっかりとボールを渡す為には、リグルのポストプレイは必要不可欠。
反町には無い貴重な武器を持っているのだから胸を張れ、とあくまで反町は励ますのだが……。
その言葉を聞いた瞬間、リグルの中の「何か」が壊れる音がした。
リグル(点を取るだけがFWじゃない……って……)
それは、無論、その通りだろう。
積極的に守備に参加し、前線でボールを奪う。
ポストプレイで味方を助け、更にはボールを持って自身で切り込む。
点を取るだけがFWではないという事は、リグルだって理解は出来る。
しかしながら、理解は出来ても……リグルはその言葉に頷くことは出来なかった。
何故ならば……リグルは、「エースストライカー」だからである。
リグル(エースストライカーは……エースストライカーは……点を取らなきゃ、駄目なんだよ……?
ポストプレイが出来たって、それじゃあエースストライカーじゃないじゃないか……)
反町「リグル……リグル……!?」
己をエースストライカーであると自負し、自認し、自覚してきたリグル。
しかし、その心は、この時、脆くも崩れ去ろうとしていた。
リグルが自身をエースストライカーと自負し始めたのは、己のただの思い違い。
だが、それがあったからこそここまでオータムスカイズの為にと戦えてきたのである。
そして、そのエースストライカーであるというリグルの言葉をまるで否定せず肯定し続けてきてくれた反町がいたからこそ。
リグルはその反町と対等に戦えるだけのエースストライカーになろうとしていたのだ。
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0ch BBS 2007-01-24