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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】


[304]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/22(月) 13:31:29 ID:ShjjSqVH
〜静岡県南葛市、南葛中学〜

森崎の入院、日向の失踪、若林の敗走。
全日本ユースのキャプテン候補者達が次々と苦難に道を閉ざされる中、
最後のキャプテン候補も一つの試練を迎えようとしていた。

この日の昼翼は母校の門前に立っていた。高校に進学せず中卒でブラジルに渡った翼にとって南葛高校は馴染みが無く、
小学生時代は何回か引越ししていた為3年間通い続け思い入れが出来た学校はここだけである。
帰国して以来何故か自分の部屋で落ち着けなかった翼は気晴らしになればと思ってここに散歩に来ていた。

翼「(俺の居た頃よりサッカーの設備は立派になっている…のかな?
でもサンパウロFCに慣れちゃうと凄く貧相な環境に見えるや。あ、部室のドアに何か貼り付けてあるな…
”目標全国制覇!取り戻せ南葛中最強伝説!”…そうか、もう日本一じゃないんだ)」

塀越しに見た母校の様子は何処か見覚えがあるものの記憶の中の物とは明らかに違っており、
翼は少しの懐かしさとその倍程の寂しさを感じずには居られない。
そんな彼にためらいがちに近づく者が居た。

早苗「あのう…翼くんだよね?」

翼「えっ…?さ、早苗ちゃん!」

翼と浅からぬ縁である少女、中沢早苗だ。

早苗「やっぱり…良かった、人違いかと思っちゃった」

翼「どうしてここに…?」

早苗「昔が懐かしくなったの(本当はおばさまが電話で教えてくれたんだけど)」


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