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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[322]2 ◆vD5srW.8hU
:2010/03/22(月) 18:28:59 ID:ShjjSqVH
翼は叫んでいた。何時の間にか立ち上がって叫んでいた。
早苗「きゃあっ!?」
早苗がショックで仰け反り倒れ、弾みで側にあったサッカーボールを転がしてしまう。
翼「………!!」
この時翼は早苗より傾斜の下の位置に居た為、ボールは翼の方にゆっくりと転がり始めた。
自分に近づいてくるボールとその向こうから自分を見つめてくる早苗を見た時、翼は走り出していた。
気がついたらまるで殺人鬼に追われている様に走っていた。
鍛えに鍛えた脚と肺が彼の望み通り速度を提供し続け、目に映る光景が
次々と絵の具の様に流れて消えていく。後ろの方で彼の名を呼ぶ声が聞こえた気がしたが、
翼は振り返らなかった。振り返られなかった。もっともっと速く走っていた。
ぜいぜいと息を吐く音が聞こえる。それが自分の息だと理解した時、
翼は実家の玄関に辿りついていた。笑う膝と破裂しそうな肺を叱咤し鍵をかけ、
ようやく翼は一息をつき僅かながら落ち着きを取り戻した。
ただ、その僅かな落ち着きも長持ちしなかった。
翼「な、何を…やっているんだ俺は…早苗ちゃん、置いてきちゃったな…
後で電話をかけて、謝らなきゃ…でもその前に、横になろう…」
翼は安息を求め自室に向かった。
そしてまた絶叫を上げそうになった。
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0ch BBS 2007-01-24