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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[338]2 ◆vD5srW.8hU
:2010/03/24(水) 00:13:34 ID:kMe4/qku
見上「森崎。お前の親御さんは千万円を出せるか?」
森崎「…日本サッカー協会の負担でパルメイラス行きが決まった時、親父もお袋もお前はなんて孝行息子なんだって
泣いて喜びましたよ。俺の高校進学の為に溜めておいたお金をローンの返済に使えるって…」
見上「そうか…」
絶望しかもたらさない医者の説明に焦れた見上が口を挟んでも事態は好転しなかった。
森崎は決して金持ちの家の子ではなく、千万円を用意しろと言われてもはいそうですかと出せる訳が無い。
見上「賀茂、協会の方でなんとかならんか?」
賀茂「今朝片桐が会議に出ている筈だが…望み薄だろうな」
森崎「………そうですか………」
医者「あの、私もなんとかならないか知り合いにかけあってきますので。それではまた後程」
流石の森崎もこの状況では空元気も出せず、見かねた見上も珍しく親身になって賀茂に
相談するが色よい返事は返ってこない。居心地が悪くなった医者が部屋から出て行き、
それと入れ替わる様に片桐が入ってくると3人の視線は彼に集まった。
片桐はサングラス越しでも分かる程濃いクマを目の下に作っており、何時もはビシッと決まっている服装も
今はまるで徹夜の飲み会帰りの中年サラリーマンの様にヨレヨレになっていた。
賀茂「…ダメだったか」
片桐「無理でした。協会内には”せっかくブラジルに行かせてやったのに結果はこれか!”と
森崎を責める声もありまして…更に見上さんの責任論まで出ていました」
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0ch BBS 2007-01-24