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【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】
[340]2 ◆vD5srW.8hU
:2010/03/24(水) 00:14:11 ID:kMe4/qku
事態は最早森崎がプライドを投げ捨ててもどうにかなる状態ではなく、
世知辛すぎる問題に彼は髪をかきむしらずには居られなかった。
必要ならどんな事でもすると言う方針でここまで辿りついた森崎にとって
何も出来る事が無いと言う状況はあまりにも過酷な物だった。
賀茂「こうなったら募金でもしてみるかあ?確か三杉もそれで心臓病の手術費を稼いだんだろ?」
森崎「…上手く行ったとしても、何ヶ月かかるんですかねそれ」
賀茂「さあなあ…あいつは小学生時代から女子ファンクラブがあって、その会員達が
芸能人に金をつぎ込む勢いで貢ぎまくっても半年以上かかったそうだからなあ…
テレビでさらし者になったとしても、1ヶ月2ヶ月で足りるかどうか」
森崎「意味無いじゃないですかそれじゃ!俺はまとまった金が今すぐ必要なんですよ!」
片桐「落ち着け森崎。気持ちは分かるが賀茂さんに食って掛かっても問題は解決しないぞ」
森崎「…畜生!ここまで来たってのに…」
見上「………」
本音を隠さず荒れて嘆く森崎の姿に大人たち3人もかける言葉がみつからなくなる。
彼らも皆志半ばのまま現役を退いた元サッカー選手であり、今の森崎の境遇に共感せずには居られないが
金ばかりはそう簡単に都合がつけられる物ではない。地獄の沙汰も金次第なのである。
だが捨てる神あれば拾う神あり。森崎の運はまだ尽きていなかった。
ガチャッ。
陽子「失礼します!森崎くん、とびっきりの救世主を連れてきたわよ!」
森崎「へ?陽子さん…と…な、なにィ!貴方は!」
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