※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【こちら松山】キャプテン松山21【地底に潜入した】


[508]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/03/17(水) 21:55:16 ID:???

ばっと魔理沙が烈しく反応。
次の瞬間には、当たり前だが全く警戒を払ってなかったリュカの手から、ドラゴンの杖を掴み取っていた。
その行動は条件反射的だったようで、だが魔理沙は杖を手放しはせず、黙って杖をつぶさに観察、鑑定し始める。
あの……と、困惑したリュカが言うのに答えずに。
大きく頷いた魔理沙は荷物の袋の一つに手を入れると、ぽかんとしたリュカを完全放置なまま松山に何か投げ渡した。
松山も、リュカも、全く行動の意図が知れず動くことができないでいると……。
魔理沙は二人に背を向けて無造作に窓を開けた。金髪が風にそよいだ。

魔理沙「同盟破棄じゃなくて、同盟の目的これで達成、だな。
     さっきはああ言ったが、光、お前の幸運捨てたもんじゃないかもな。感謝するんだぜ!」
松山「え!!!??? まさか、それ……ひょっとして……待てよ魔理沙さん!!?」

先ほど、出せなかった制止の呼び声も、今度は届かなかった。
流石にここに至って事態を把握したリュカが、詰め寄ろうと走り出す。
が、ひらりと箒に跨った魔理沙は、魔力を噴射するように迸らせて、それが結果的にリュカの足を止めてしまった。

松山「あ、ああああ。(こ、これってどう考えても……幸運じゃない気がする……)」
リュカ「ど、ドラゴンの杖が……。ま、松山君、あの子、霧雨さんは一体……」

答えようなく放心して、松山はガクンと開け放たれた窓から入り込む風を浴びながら、膝を折ってしまう。
リュカは窓から首を出して魔理沙を探してるようだが……あの魔理沙の高速飛行。追いかけても間に合わないだろう。
やがてリュカの方から、諦め入った深い溜息が聞こえた。
とにかくリュカと話す必要があると感じて、松山は立ち上がろうとして……そこでやっと腕の中の何かに気付く。

松山「これは……?」



0ch BBS 2007-01-24