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【こちら松山】キャプテン松山21【地底に潜入した】


[77]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/03/05(金) 16:25:56 ID:???

D 霊夢



幻想郷最強のサッカープレイヤーが得られる称号・スーパーシューティングプレイヤー。
ここ幻想郷でサッカーを続けるなら。どうせ目指すなら頂点というのは、男なら考えておかしくないだろう。
だから松山は最初……全ての選手を越えてNo.1になりたいから! そう言おうと口を開いた。そこで固まった。

松山「(……あれ?)」

それが本心だと思ったのに、何故か直前で声が出せなくなった。 不明瞭な変調に、内心で激しく狼狽する。
突然無音の世界に放り込まれたように、喉が機能しなくなり……空白となった一瞬、誰かの背中姿が過ぎった。
直後、松山が自然と口に出せたのは、本人にとってもそれまで意識してなかった……奥底の偽らざる本音だった。

松山「認められたいから……? 誰に……そうだ。そう……霊夢さんに認められたいから、俺は……!?」

紫が目を見開いた。松山はそれを見ながらも気付く余裕がない程、自己の真意への問いにひたすら没頭した。
だが最早口に出してしまった後。次第に困惑は「ああ、そうだったのか」とすとんと理解に落ち着く。
気持ちの始まりがいつからかは判らないが、霊夢……天才への憧れは、松山の頑張る理由そのものになっていた。

松山「(そうか……スーパーシューティングプレイヤーを目指そうなんて思ったのは……うん、気付いた。だけど)」

同時に呆れてしまう。 松山光が最強を目指す理由とは……こんなにも狭視野的な動機から生まれていたのだと。
同時に思い知らされてしまう。以前に、自分が森崎や翼と同類になったんだと考えてたことは錯覚だったんだと。
気位の高い森崎達は、何をどう間違っても、自分が誰かの背中を追って進んできた等と口が裂けても言わないだろう。
真横のライバルを蹴落とし、自分の背中にこそ、自分を除く全員がついてきて当然と豪語して憚らない……。
ここに来て、松山は、彼らと自分との致命的な差異と、遂に向き合ってしまった。
得体の知れない感情が胸中で渦を巻く。悔しさだろうか? 唇が歪み、苦しげな笑みが零れる。



0ch BBS 2007-01-24