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【こちら松山】キャプテン松山21【地底に潜入した】


[78]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/03/05(金) 16:27:05 ID:???

松山「……おかしい、ですよね? こうやって必死こいて頑張ってる理由がそれだなんて」

松山は、例えそれが誤魔化しようがない自分の本心であっても、笑い飛ばすことで心の平衡を保とうとした。
気付いたばかりということもあって懐疑的に、そして自分の志の低さを自嘲する節を乗せ、紫の顔を窺うように語る。

だが。

紫「そうかしら?」

だが。 紫はそれを否定した。今度は松山が目を見開いてしまう。

紫「未だ存在しない夢とかより、存在してる誰かに認められたい。認めてくれた誰かに恥じぬ自分で在りたい。
  そうやって生まれた気持ちを原動力にしてる者は、高みに立つに相応しくないと……松山君はそう思うの?」
松山「っ、それは……その!……?」

松山は、思いもよらない反応を示す八雲紫の曇りない眼を前に、瞬きし、たじろいでしまう。
大望とは隔たりがあり、かけ離れてると思うのに、松山の理由こそを肯定するみたいに続けられる紫の言葉。
少し意外に思えて、きっと紫は一笑に伏すんじゃないかと考えてたと素のまま伝えると、紫は静かに首を横に振った。

紫「それは、たった一人に認められることがどれだけ大変かを知らぬ者には、哄笑される事もあるでしょうね。
  私なら、その気持ちを矮小だと笑い飛ばした者の心の在り様こそ、蔑むに値すると思いますわ」
松山「……紫さんにも、誰か、認められたいって人いるんですか?」
紫「さ、ね。憧れだったか判らないし。過ぎた過去にいたのかもしれないし。及ばぬ未来にいるのかもしれないわね。
  詮索はだぁめ。女の子に秘密はつきものでしょ?
  何にしても、それが松山君の偽らざる気持ちなら、今はそれでいいんじゃないかしら? お分かり?」

松山は、分かったとこくっと頷いてて。



0ch BBS 2007-01-24