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【こちら松山】キャプテン松山21【地底に潜入した】
[79]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/03/05(金) 16:28:06 ID:???
松山「紫さんが俺をからかってるんだってことは分かりました」
紫「あら、ばれた?」
紫はおどけて、その時の仕草だけは少女のように可愛らしくペロッと舌を出す。
むぅと憮然となった松山の顔と雰囲気を前にしても、妙に上機嫌なスキマ妖怪はくすくすと笑って応じるだけ。
その表情、笑顔を見てる内に、自分の苛立ちが阿呆っぽく感じて……。
松山は、吐息と共に捨てて……どうしてか、いつもと違い、包み込むように優しげな紫の笑顔を不思議に見返した。
少し顔が赤くなるのを誤魔化し、支度を整えながら……背中を向けてる松山に、紫がまた唐突な内容で声を聞かせる。
紫「萃香とはまた別だけれど……」
松山「???――!?」
言葉の途中に、バッグを肩に背負った松山の足元が裂ける。
わっと驚き声を出す間もなく、肩までスキマに沈んでしまう松山のそばにしゃがみこんで……
紫は、人差し指を寄せて、松山の長めの前髪をさらりと撫でて、ピンと弾いた。
紫「私も貴方に、 できちゃったみたい。……期待してるから、頑張ってね」
沢山の腕に絡まれたように、松山の身体が下方にひっぱられる。
もうじき頭まで沈もうというところで、妙に透き通る、唄うような紫の声が頭上から。
紫「I wish you a Merry――」
松山「? あの、何か言いました?」
紫「いえいえ。それじゃ〜ね〜。忌み嫌われた妖怪達と、鬼のご加護がありますように」
松山「(え、縁起でもねえ……とも言い切れないんだよな、俺の場合……)」
こうして松山は、自身の心の裡を理解、把握して……上でひらひら振られる手を見ながら裂け目に吸い込まれる。
幻想郷の管理者――八雲紫に見送られて。
少年は目的に向け邁進する為に、仲間を集めに地底へと赴く為に――松山光は家を後にした。
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0ch BBS 2007-01-24