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【こちら松山】キャプテン松山21【地底に潜入した】


[922]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/03/28(日) 23:44:58 ID:???

光もない世界。そこに二人の光が立って、真っ向から視線を合わせていた。
何もかもぼやけた薄闇の中で、ハチマキをした松山光の周囲だけが眩しく輝いている。

松山「お前が……まつやま……ひかる?」
想起松山「そうだ。 俺が北海の荒鷲こと松山光だ!!」

"松山光"は堂々として、再度名乗る。
両の目に、昏い影など見当たらず、自分を信じ仲間を信じぬいた男特有の、強い意志の炎が燃え盛っている。
それでいて、雪国富良野から吹く爽やかな風を相手の心の裡にまで送り込むような。

さとり『わかりますか? 目の前の彼が何者か……』

声が脳に直接届いた。
闇に覆われた松山は、自身の体を目では認識できない。感じられるのは目の前の"松山光"と、さとりの声だけ。
訂正。さとりと違う、無邪気で溌剌とした声が木霊した。

こいし『えっへへ驚いた〜? すごいでしょ。
    私が無意識から引っ張り上げて、お姉ちゃんが記憶から容にした、貴方が理想と考えてた自分自身だよ』
松山「(理想の……俺……?)」
さとり『こいし……。はぁ。 まぁ概ねその通りです。そして……』

想起松山の姿が透明に透き通り消えた。真っ暗に戻る。
息も吐かせず松山の正面の空間に、大型スクリーンサイズで映像が投影され、浮かび上がる。
真っ先に目に飛び込んだのは、忘れもしない全国中学生サッカー大会の順決勝戦。その試合後の一幕。



0ch BBS 2007-01-24