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【楽しい?】幻想のポイズン29【サッカー】


[580]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/13(土) 16:44:42 ID:???
やがて霊夢があからさまに渋々といった様子で頭を下げ、板尾がよいよいとばかりに手を振ってそれに応える。
それを見て驚いたのは、魔理沙である。
何せ、信心深さなどというものが本当にあるのかと疑いそうになるこの霊夢。
いつも賽銭が無いと嘆いていたり、他の神社の分社を自分の神社に立てたりする巫女なのだ。
傍若無人が服を着て歩いているようなこの霊夢が頭を下げるなど、異例中の異例。
思わず魔理沙が目を丸くする中、霊夢は口元をひくひくさせながら板尾神を見つめる。

例えやる気はなくとも、霊夢にはそれなりに自身が博麗の巫女であるという自覚はある。
その博麗の巫女が、まさか博麗神社に祀っている神様を蔑ろにする訳にもいかず。
友人の横でどう見ても見た目オッサンの人に頭を下げるという屈辱的な事をするのだった。

霊夢(力は凄いけど見た目がどうも駄目なのよねこの神様は……)
板尾「ところでやな、霊夢」
霊夢「はっ……はい、何でしょうか板尾神様」
板尾「おう。 なんやお前らの話聞いとったけどな、サッカーで人手足りへんねやろ?」
霊夢「うっ……え、ええ、まあ……」
魔理沙「なんだ、おっちゃん何か情報でもあんのか?」
霊夢「ちょっ、魔理沙! 魔理沙、敬語!」
板尾「ああ、かまえへんがな。 ほんでな、情報はあるで、ええ選手がおる」
魔理沙「本当かおっちゃん!?」
霊夢「だからおっちゃんおっちゃん言うな!」

どう見てもオッサンの神様に馴れ馴れしく言葉を吐く魔理沙に、霊夢はサマーソルトキックをしつつ。
綺麗に吹っ飛ばされた魔理沙を見送った後、板尾神に向き直り慌てて取り繕おうとする。

霊夢「い、いえいえ板尾神様。 そんな、わざわざお手を煩わすまでも無い事で……大会にも出ないって決めましたし」
魔理沙「おいコラ霊夢! 勝手に決めるな、私は出るぞ!」
霊夢「だからうるさいのよあんたは! 話がややこしくなるから黙ってて!!」


0ch BBS 2007-01-24