※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】


[579]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 20:13:11 ID:HdLKyJYM
金成「なんでだ……なんでこうなるんだ……?」

実況「――5−0! 南葛のリードです!」

ワァァァァァァァァッ!!!

南葛の圧倒的なリードに、沸き返る観客席。群衆が一丸になって歓声を上げる様は、ある種、美しい光景と言えなくもない。
だがそれは、対戦相手である清栄の選手にとっては、ブーイングに等しい効果を持っていた。
なにしろ自分たちの大劣勢が、大勢の人々に喜ばれている状況なのだから。

金成「……くそったれっ!!」

聞こえる音を遮るように一声吼えて、南葛の陣に切り込む金成。その前に、この試合中越せないままでいる壁が立ち塞がる。

翼「金成くん、ここは通さないよ!」

金成「うぐ……!」

試合の序盤こそ森崎の挑発で冷静さを欠いて、凡ミスを繰り返したが、今は終盤である。金成も普段の判断力を取り戻している。
そして、その頭脳と選手としての本能が、ともに最大限の警鐘を鳴らす。

――無理だ。
――格が違う。
――勝てはしない。

この試合中、金成は一度も翼の上を行くことが出来なかった。
パスは信じられないほど高いジャンプでカットされ、ドリブルで抜こうとすればいつの間にかボールの所有権が翼に移っている。
シミュレーションに引っ掛けようとするも見事にかわされて、逆に(ルール上では順当に)金成が審判から警告を受ける始末。
そして、ドリブルする翼は恐ろしく速く、反則覚悟で服を掴んで止めることも出来なかった。
かつて対戦を熱望した相手である、大空翼。それは今や、絶対に補足されることを避けねばならない相手へと変わっていた。


0ch BBS 2007-01-24