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【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】
[580]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/18(木) 20:14:35 ID:HdLKyJYM
金成(ぬ、抜けない。こいつだけは抜けない……! サイドにはたくしかない……くそ、この俺が対戦を避けるだと?)
翼「あれ? 来ない?」
屈辱に歯噛みしつつサイドにボールを流し、バイタルエリアでラストパスを待つ戦法に切り替える。
観客「あ、パスで逃げたぞ、アイツ!」「こらーっ!! ちゃんと勝負しろーっ!!」「そんなに翼が怖いのかーっ!?」
金成(うるせえぞ凡愚どもがっ!! サッカーには戦術ってもんがあるんだ!! くそっくそっくそっ!!!
俺は逃げていない! 勝つために最善の行動をしているんだ! 逃げてない! 逃げてない! 逃げてなんかいないっ!)
清栄MF「か、金成……俺に渡されても、南葛の守備を抜けるとは思えないぞ……」
金成(情けねえツラしやがって……俺だって、テメエなんかにボールを預けたかねえよ!!
これ以外に翼から逃げ――い、いや、確実に攻めこむ手がねえんだよ!)
森崎(お? サイドを突破して、中央の金成に渡す方向で来たか。だが、エースの金成からして挑発する意味さえなかったからな。
放っておいても止まるだろうが……)
明らかに南葛スタメンより格下の清栄選手と、汗みずくになって肩で息をする金成を見て、森崎はニヤリとほくそ笑む。
森崎「(ま、ここら辺で目立っておくか)先輩っ! ここはあえて通すんだ!」
南葛DF「……はいはい(この目立ちたがりめ)」
翼「森崎……また変なことをしだして……」
森崎の指示に面食らったのは、対戦する清栄の選手のみ。森崎の入学から4カ月、この手のことに慣れた南葛の選手は今更童子はしない。
また観客の耳には指示の声は届かず、ただ普通に抜かれたと思われただけだった。
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0ch BBS 2007-01-24