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【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】


[585]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 20:22:49 ID:HdLKyJYM
金成(こ、これが……これが去年の小学生ナンバーワンの強さなのか? この戦いが、全国のレベルなのか?
お、俺たちが地元でやっていたサッカーは、何だったんだ……。
小豆沢を謀略で退場に追い込んでまで全国に来た結果が、これなのか?)

自問自答の中に沈む金成。

金成(そういえば、小豆沢も全国では勝てなかった……俺たちと鳴紋は、エース級以外の選手のレベルに、それほど差は無い。
なら……その小豆沢すら実力では倒せなかった俺たちに、最初から勝ち目は無かったということか?
ば、馬鹿なのか俺は!? どうしてそんなことに、初めから気付けなかったんだ!!)

小学校時代、チームに恵まれず全国で戦ったことが無かった。
周りには自分より優れたプレイヤーはいなかった。例外は、中学に上がるまで対戦機会の無かった小豆沢のみ。
それが彼に『自分が全国有数のプレイヤーである』という過信と、格下を苛め抜く邪道なプレイスタイルを植え付けたのだった。
だが、それは今日完全に粉砕された。

金成「ちく……しょう……」

中盤の攻防は、完全に翼に制された。
必殺であるはずのシュートは、完璧に森崎に防がれた。
清栄学園サッカー部10番・金成優。彼はこの日、サッカーを知ってから初めて、心から負けを認めた。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイ!!!

試合終了を告げるホイッスルが鳴る。
虐殺試合を戦わされていた清栄イレブンにとって、それは解放を告げる福音にも聞こえた。
――ようやく終わった。
それが彼らの偽らざる心境だろう。


0ch BBS 2007-01-24