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【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】


[87]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 20:17:00 ID:ogr5bZ22
〜翌日、鳴紋中グラウンド〜

3年生の引退ということで、グラウンドにはサッカー部の面々が顔を揃えていた。
だが、その表情は一様に沈鬱である。
宿敵・清栄学園に喫した敗北、そしてその屈辱的な試合内容。誰も顔を明るく出来ないのは当然である。

やす子「――と、いうわけで、今日をもって部活動を引退する小豆沢キャプテンから、最後のあいさつをいただきたいと思います」

飯地監督の言葉に促されて、部員たちの眼前に並んだ3年生から、小豆沢が一歩前へ歩み出る。
そして、居並ぶ後輩たちの顔を見渡しながら、口を開いた。

小豆沢「この鳴紋中サッカー部の歴史は、清栄学園との戦いの歴史と言い換えてもいいだろう。
設備で勝る清栄に対抗するため、部員を少数に絞り込み練習効率の向上を図り、今日までこの少ない選手で戦ってきた。
それは今まで勝利を積み重ねるという結果を生んできたが、最後の最後で敗北することになってしまった。
そのことについては、キャプテンとして自分の不徳を心苦しく思う」

早瀬(……小豆沢さん)

小豆沢「ともあれ、僕ら3年生の戦いは、ここで終わる。けれど残された君たちの戦いはこれからだ。
2年生は僕らに替わって上に立ち、より一層後輩たちを指導していかなければいけない。
1年生は今まで以上にチームの中核に携わり、厳しい戦いを経験しなくてはいけない。
どれも辛いことだとは思う。けれど――」

小豆沢は、一旦言葉を切ると深く息を吸い込んだ。

小豆沢「――けれど、僕は重ねて君たちに要求したい。絶対にピッチに立つ限り、勝つことを諦めるな、と。
辛いこと、挫けそうなことはいくらでもあるだろう。時には、不可能なことに直面して勝負から目を背けたくなるようなことも。
だが、君たちは幾種類ものスポーツから、あえてサッカーを選んだ筋金入りのフットボーラーだ。
サッカーに対する誰にも負けない情熱と、困難や不可能から逃げない勇気を持っていると、僕は信じる!」

ザワ……。
俄かに部員たちが騒いだ。


0ch BBS 2007-01-24