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【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】
[934]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/03/23(火) 00:15:07 ID:uRhByJXE
ギュオン!
ドガァ!
ズサァ!
続けて聞こえた三つの音。
それは、ボールが空中を走り、ゴールラインの向こうの地面を抉り、バウンドしてネットに突き刺さる音だった。
パラパラパラ……。
ボールに抉られた地面が、粉の様に舞い降りてくる。
大前「――で、出来た……」
大前の、震える声。
大前「出来たぞぉ――――ッ!!」
それは、瞬く間に吼えるような大声へと変わった。
比良山「や、やったな大前! ついに必殺ヘッドの完成だ!」
大前「ああ! これで、この前の練習試合みたいなミスはしない!」
この威力ならば、一度目のミスの様に、絶好のシュートタイミングで放ったヘッドを防がれはしない。
これほどの切り札を手中にしていれば、二度目のミスの様に焦りからくる判断の曇りも生じはしない。
大前「ありがとう、比良山」
比良山「ふっ、俺は最後の詰めを手伝っただけだ。……完成にこぎつけたのは大前、お前自身の努力あってのことだ」
大前「……へへっ」
照れ臭くて、鼻の頭を掻いた。
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0ch BBS 2007-01-24