【光速男と】ラインライダー滝第七話【鈍足野郎共】

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[430]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA ：2010/04/03(土) 21:40:39 ID:???

【一年目、八月　特殊フェイズ】

　南葛で行われることになった生田（仮）サッカー部初の強化合宿の前日、滝は電車に揺られていた。
　足元には荷物の詰まった旅行カバンがあり、日帰りでの旅というわけではなさそうである。

滝「……南葛で合宿ってだけでも驚きだったのに、まさか宿がウチだったとは。
　　っていうかウチが多目的温泉付きの旅館だってことをすっかり忘れてたぜ」

　滝は数日前、矢的から合宿で泊るのが実家であるスパ・フォールズだということを聞かされた。
　そして折角ということで、帰省がてら一足先に南葛に向かわせてもらったのだ。

滝「向こうに着いたら久々にブラブラしようかね」

神「あ、それじゃ私黒ハンペンが食べたい」

滝「わざわざ買い食いするもんじゃないぞアレ。美味いけど。南葛もなかにでもしとけって」

　……何故か約一名のオマケ付きで。

滝「しっかし南葛なんて特に面白くも何ともないぞ。わざわざ一日早く俺に着いてくるお前の気が知れんね」

神「まあいいじゃん。どっちみち私暇だったし」

滝「ま、たしかについて来られて不味いってこともないけどな」

　大量に買い込んだ駅弁を食べる神を横目で見つつ、滝は電車の揺れに身を任せるのだった。

前次写

0ch BBS 2007-01-24